欠乏と退屈と 生きる力の後に
一歩前に進むと、足りないことに気がつく。
動けば動くほどに、欠落した能力や感情や、自分ではどうにもできないことに想いが及んでしまうのに、前に進もうとすることはやめられない。
欠落した「まだ」というおもりが、囚人の足かせのようにいくつもまとわりついて、すべて引きずって歩くように足取りは重く、気持ちは今と過去とに、意識は疲労の中に引引きずりこまれていく。
足りない、1人だ、寂しい、苦しい、何もできない自分、何もしていない自分…
負の感情が溢れる。飲み込まれてもいいのかもしれない。足が止まらないなら。
疲れはいつも生きる力を奪い取っていく。
エネルギーの欠乏と退屈の先にある、休息の時を求めて僕は彷徨っている。
休みたい。その欲望を、今日も叶えてあげる。